北海道を味わう

北海道米のルーツ!情熱の"赤"の赤毛米(北広島市)

  

北海道在住の漫画家・田島ハルさんによる連載コラム「うましか道~うまいしかない北海道~」。第3回目の今回は、「北海道米のルーツ!情熱の"赤"の赤毛米」です。

北海道米のルーツ!情熱の"赤"の赤毛米(北広島市)

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赤毛米を味わおう。日本酒と甘酒(北広島「まいピーの赤」)

北海道米のルーツ!情熱の"赤"の赤毛米

「赤毛米」をご存じだろうか。赤毛米は、北海道米ブランドの「ゆめぴりか」や「ななつぼし」の先祖。稲穂に長く赤い毛があることからその名がついた。北海道米のルーツである、赤毛米の歴史からご紹介していこう。

歴史の舞台は北広島市。国の史跡、旧島松駅逓所は「寒地稲作発祥の地」としても知られる。かつて道内のほとんどで米はできないと言われていたが、開拓民・中山久蔵は、北海道に稲作を根付かせることを夢見て、北広島の地で開墾に励んだ。久蔵は寒さに強い「赤毛」の種もみを用いた。水温が低いため、風呂で湯を沸かして苗代へいれたり、寒さと戦いながら工夫と努力を重ねた。明治6年、ついに米の収穫に成功。その後、この種もみを開拓者に無償で分け与え、久蔵の願い通り、全道に米作りが広まったのだ。

現在は一般に流通していない貴重な米だが、北広島商工会が中心となって赤毛米を用いた商品開発やPR活動を行っている。軽快ですっきりとした深みのある香味の呑まさる酒「久蔵翁(きゅうぞうおう)」。赤毛種の米麹と酒粕をブレンドした甘酒「まいピーの赤」。赤毛の米粉を使用したしっとりロールケーキ「まいピーロール」などに姿を変えている。

赤毛米の加工品を楽しみながら、中山久蔵の情熱の"赤"に触れてみてはいかがだろうか。

田島ハル先生の連載はフリーペーパー版「別冊 北海道ファンマガジン」でもお楽しみいただけます。

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