夏の祭り:北海盆唱・あんどん祭り

 全国的に祭りごとが多い夏の季節ですが、北海道でも当然あります。

盆踊りには北海盆唱

 北海道の盆踊りでは、道外と異なり、「北海盆唱(ほっかいぼんうた)」 が使われているのが特徴です。そして子供用の盆踊りの歌「子供盆踊り歌」 があるのも特徴。この2つで盆踊りが成り立っている場合が多いようです。

 北海盆唱は、炭鉱の町・三笠市の幾春別が発祥地というのはいわずと知 れた事実。炭鉱労働者たちが大正時代初期から各炭鉱で始めたとされてい ます。内容は巨大三層やぐらをこしらえ、その周りで輪になってベッチョ 節を歌っていたというもの。炭鉱地域から道内各地へ広まっていったとい うわけです。

 しかし、その作者(作詞作曲)については伝えられていません。歌詞はい ろいろな人が独自に作っていたようです。これがまとめられた「北海炭鉱 節」が、いわゆる北海盆唱のもとになっています。現在の北斗市生まれの 歌手・三橋美智也氏が戦後に北海盆唱として曲を発売し、全国的民謡とな りました。

 一方、子供盆踊り唄は、1952年に作られた歌です。こちらは北海道教育 委員会の働きかけで意図的に作られたものであり、作詞作曲者もいます。

北海道三大あんどん祭り

 あんどん祭りは全国的にありますが、国内的に有名なあんどん祭りの一 つが道内にあります。それは空知管内沼田町で毎年8月に開催されている 「夜高(ようたか)あんどん祭り」。夜高あんどんは越中で生まれたもの。 高さ約7m、長さは約12m、重量約5トンにもなるという大きな手作りあんど んが使われています。見所はあんどん同士の激突という激しい祭り。

 沼田町開拓功労者沼田喜三郎氏の故郷が富山県小矢部市であったこと、 その縁で小矢部の夜高あんどん祭りを見たことから、1977年に小矢部から 指導員を招いてあんどん祭りの基礎を作り、第1回を開催しました。

 網走管内斜里町で行われるのは「しれとこ斜里ねぷた」。こちらは7月 開催。北方警備において津軽藩が斜里で活動したことが縁で友好関係にあ る青森県弘前市との交流を通して、斜里町でも行われるようになったあん どん祭り。1983年に弘前ねぷたをもとに第1回を開催したのがはじまりです。

 渡島管内八雲町で毎年7月開催の「八雲山車行列」は、道外との交流から 受け継いだものではなく、1979年に若者たちによって開催された祭りに、 あんどんの山車が登場したのが始まり。

 1986年に以上3つのあんどん祭りをもって「北海道三大あんどん祭り」が 誕生。3地域でサミットも開催しています。沼田町の夜高あんどんが30周年 を迎えた2006年には、史上初めてこの3あんどん祭りが沼田町に集結しまし た。