ガチゴラス骨格模型が登場!「ポケモン化石博物館」三笠市立博物館で特別展

三笠市立博物館は2021年7月4日から9月20日まで、特別展「ポケモン化石博物館」を開催します。ポケモン好きの主任研究員がポケモン社に送った1通のメールから始まったプロジェクトで、人気ゲームシリーズ「ポケットモンスター」に登場する「カセキポケモン」と、私たちの世界で発見された化石・古生物を見比べて学べる展示です。

私たちの世界の化石・古生物とカセキポケモンを比較展示

三笠市立博物館
ポケモン化石博物館ゲート

化石の博物館として知られる三笠市立博物館の展示室1の奥に設けられた「ポケモン化石博物館」。出迎えてくれるのは、ポケモンに出てくるガチゴラスの骨格を想像した原寸大模型です。私たちの世界でいうとティラノサウルスによく似た特徴を持っているポケモン。このようなポケモンの骨格想像図が立体で公開されるのは初めてのことです。

ガチゴラス等身大の骨格模型(高さ2.5メートル、重さ270㎏)

ポケモンの世界ではガチゴラスのように、絶滅してしまった古代ポケモンのカセキから現代の科学力により復元されるポケモンが存在していますが、こうしたポケモンを(展示では)「カセキポケモン」と呼びます。

一方、私たちの世界でも化石・古生物が見つかっています。特別展は、この2つの世界に存在する化石をテーマに、観察・比較し、似ているところや違うところを学べる展示内容になっています。

「それぞれの世界のかせき研究」のコーナー

特別展は3部構成。例えば最初の「それぞれの世界のかせき研究」では、どちらの世界の化石研究でも行われている「復元」の過程を紹介しています。ポケモンの世界では「オムナイト」「オムスター」、私たちの世界では「アンモナイト」を比較しています。

私たちの世界のアンモナイトの化石の展示
カセキポケモンのオムナイト

このように、カセキポケモンと私たちの世界の古生物を比較するパネル、ポケモン模型8点・古生物資料(化石等)30点を見比べて、見た目の特徴、生態、絶滅した理由などを学ぶことができます。カセキ博士、アイバ博士などがわかりやすく解説しているパネル展示は、子どもでも読みやすく親しみやすく作られています。

角竜に近いトリデプスの骨格イメージ(原寸大)(高さ1.3メートル、重さ149.5㎏)
博物館入口ロビーに展示されているピカチュウ(高さ0.4メートル、重さ6㎏)&プテラ(高さ1.8メートル、重さ59㎏)

また、特別展の準備を行う間に新たに発見・解明された点を反映させています。例えば展示の最後には、2019年に登場したカセキポケモンの紹介、そして私たちの世界では2021年に新種記載された異常巻きアンモナイト「エゾセラス・エレガンス」を紹介しています。

2021年に新種記載された「エゾセラス・エレガンス」(全長20㎝)

今回の巡回展では、展示に合わせて発掘ピカチュウのぬいぐるみ、キーホルダー、Tシャツ、トートバッグ、缶バッジ、図録などのグッズも販売されます。会期中、三笠市立博物館内に設けられるオフィシャルショップで購入できます。

ガチゴラスと、メディア内覧会にスペシャルゲストとして登場した「発掘ピカチュウ」(特別巡回展で会えるわけではありません)
オフィシャルショップを併設

ポケモン社に送った1通のメールから始まった

「ポケモン化石博物館」は、子ども時代からポケモン好きだったという三笠市立博物館主任研究員(学芸員)相場大佑さん(31)が2019年、株式会社ポケモンに企画書をメール送信したことに始まります。ゲームで「カセキポケモン」と出会った子どもたちが現実世界の博物館で「化石」に出会う体験を提供したいという想いを具体化したものでした。

ガチゴラスの前で解説する相場大佑さん

その後プロジェクトは大きくなり、株式会社ポケモンはもちろん、国立科学博物館(東京都台東区)を巻き込み、官民連携による地域振興を目的とした巡回展「ポケモン化石博物館」として全国の博物館等を巡回させることになりました。

巡回展は三笠市立博物館を皮切りに、2021年秋には島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県)、2022年春には国立科学博物館(東京都)、2022年夏には豊橋市自然史博物館(愛知県)での開催が予定されています。この後も巡回が続く見込みです。

相場さんは「すごい発見は日々の観察と比較から生まれる。子どもたちにも観察と比較を通して科学に興味を持つきっかけになればと思い、今回の展示のメインテーマにしている。ポケモンと古生物、どちら一方が好きな人にも見ていただいて2つの世界の架け橋になれたら」と話しています。

ポケモン化石博物館(三笠市立博物館特別展)

主催三笠市立博物館・国立科学博物館
企画協力株式会社ポケモン
所在地三笠市立博物館
(三笠市幾春別町錦町1-212-1)
開催期間2021年7月4日(日)~9月20日(月)
開館時間9時~17時(最終入場16時半)
入館料一般700円、小中学生400円
※特別展開催期間中は特別資料観覧料250円込みになり、入館は完全予約制となります。事前に三笠市立博物館公式サイトからウェブ入館予約が必要です。