池田駅のある池田町は十勝平野東部に位置し、ワインで有名な町です。そこから銀河線の旅は始まります。ふるさと銀河線はまず、池田町を流れる利別川に沿って、上流目指して走ります。国道242号も同じく利別川に沿う形で通っているため、よく一緒になります。また、高速道路(道東道)の大きな橋も見ることが出来ます。
こうして畑の広がる利別川流域を走り抜けます。豆のまち、本別町。そしてその北にある足寄町。足寄町は国道の分岐が多く、交通の要所です。そのため足寄駅を過ぎると、線路と一緒に走る国道242号の交通量は激減します。
さらに進んでいくと、利別川上流域に近くなるため、広い平野は見当たらなくなり、山々がまわりを覆うようになってきます。昔懐かしい集落があったりして、銀河線の駅舎もどこか懐かしい。ひっそりとした雰囲気の地域が続きます。
日本一寒い町として知られる陸別町は十勝側の最後の大集落。ここを過ぎると分線、川上、小利別と過疎化の爪あとが今も残る地域に突入します。国道242号線も交通量はめっきり減り、あまり車は通りません。また、険しい山並みも近くなってきます。
陸別~置戸、つまり十勝管内と網走管内を結ぶ池北峠の間は、秋になると紅葉がきれいになりますが、銀河線はへとへとになりながらも上り続けます。下るとすぐ置戸町の置戸駅です。ここからは国道から離れ、道道50号が線路の横を通る機会が多くなります。
今度はオホーツク海に流れる常呂川に沿って終着の北見まで走ります。広郷、境野と続いていくとだんだんあたりが開けてきて、広い畑地が広がってきます。そして駅と駅との間隔もこれまでになく狭くなってきます。北見市街地に近づいてくると乗降者も、交通量も多くなります。そして、ふるさと銀河線で最も都会な北見市に到着します。