地域住民に衝撃広がる―長年愛された室蘭名菓「草太郎」破産申請へ

【室蘭市】
よもぎまんじゅう「草太郎」でおなじみの、株式会社「草太郎」が事業停止に──。
ニュースでその事実を知った室蘭市民はもちろんのこと、近隣の住民の間にも衝撃が奔った。

「草太郎」は、室蘭市日の出町3丁目7番6号に本店があり、胆振管内ではMORUE中島店(中島本町1丁目)、ハック店(白鳥台5丁目1番4号)、アーニス店(登別市中央町4丁目11)、伊達農協店(伊達市末永町74-1)の4店舗、
札幌では石山通店、三越札幌店、エスタ店(いずれも札幌市中央区)の3店舗を展開する。

同社は1995年、室蘭市日の出町に現工場と本社を新設し、事業拡大で札幌市内に直営店や工場を構えたが、
同業他社との競合や設備投資と多店舗経営に経費がかさみ事業を停止し、破産申請の準備に入った。
報道によると、負債総額は2014年3月期で約3億1300万円。4日に本店、胆振管内や札幌の店舗も閉め事業を停止したもよう。
突然の知らせに、地域住民からは落胆と名残惜しむ声が多く上がった。

▼事業停止した草太郎

航空会社の機内菓子として採用されたことも

草太郎の歴史は1950年に故・大場仁吉氏が餅屋を室蘭で創業し、その2年後「よもぎまんじゅう」の製造に乗り出した。
当初は課題も多く、モッチリとした食感、着色料をつかわずに出す美しい緑色、よもぎの風味などをだすために苦労を重ねたという。
しかし1978年に試行錯誤の末、26年もの歳月を費やし、現社長の大場一雄氏により完成した。

このよもぎまんじゅう「草太郎」は、昔JALの機内サービスに選ばれたこともあり、
また胆振管内を訪れた天皇、皇后両陛下の茶菓子に選ばれたことで、その名を全国的に高めたお菓子でもある。


長い間親しまれた名菓はどんな味なのか?

さっそく袋を開けた途端、よもぎの良い香りに食欲をそそられる。
皮はたっぷりのよもぎで作られ、指で軽く押してみるとモチモチした感触が伝わってくる。

まんじゅうを真ん中から割ってみると、なかにはたっぷりの粒あんが入って、一口食べてみるとほどよい甘さが口の中に広がっていく。
よもぎの風味をさえぎらない美味しさ。今後この「よもぎまんじゅう」を食べることができないとなると、とてもさみしい気持ちになる。

別れを惜しむ声が

長年愛され続けた名菓との別れを惜しむ声は多い。
「室蘭の和菓子を代表するのが草太郎。長年親しんだあの味を、もう食べることができないのか」と、室蘭市内で働く男性(63)は寂しそうな顔をした。
また、室蘭市の主婦(60)も「4日にお店を訪れたら閉まっていたので変だなと思った。遠方の親戚が好物なので毎年送っていたんですが……、残念です」と、ため息。

室蘭市民として、わたしも幼い頃からよく利用させていただいたお店であるだけに、今回のことはとても残念であり、悲しいニュースだ。

※参考:草太郎公式ウェブサイト

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