網走市立郷土博物館館長に聞く「オホーツク人」発見の経緯とは?

AIR-G'(FM北海道)レギュラー番組「laufenのkita-note」とのコラボ企画

みなさんこんにちは。
オホーツク観光大使ラウフェンCukaです。
こちらの記事では、laufenが担当しているAir-G'(FM北海道)の番組「laufenのkita-note」で知床、オホーツクについて取材した模様を文字と写真でリポートします。

<第14回ゲスト>網走市立郷土博物館館長・米村衛さん(2014年8月7日放送)

―― laufenのkita-note、Cukaがお送りしています。
この時間は先週に引き続き、網走市立郷土博物館 館長、米村衛さんにオホーツク文化について教えていただこうと思います。
もしもし!(Cuka)

米村:もしもし米村です。

―― 米村さん今週もよろしくお願いします。

米村:よろしくお願いします。

―― オホーツク文化については、長い間謎とされていたことが米村さんのおじいさん、米村喜男衛(よねむらきおえ)さんの研究で明らかになったと伺いました。
小さい頃から研究している側にいたんですか?

▼米村喜男衛-モヨロでの発掘の様子

米村:米村喜男衛は本職は床屋さんでして、いわゆるアマチュアの考古学研究者でしたので、私にとっては幼いころ髪を切ってもらっていた普通の床屋のおじいさんという印象があります。
小さな頃から古代文化に非常に興味を持っていたようで、床屋の職人になってからも独学で考古学を勉強しているうちにアイヌ文化に非常に興味を抱くようになって、北海道に渡って実際のアイヌを研究したいと思って網走にやって来ました。
そこで偶然モヨロ貝塚に出会い、一生を通じて遺跡の調査と研究に携わっていきました。
そういう意味では自分の好きな道を生涯歩んでいったという、大変幸せな人生を歩んだ人であったんだろうという風に私は思っております。

―― オホーツク人の発見のきっかけになったのが先ほど喜男衛さんが発見したモヨロ貝塚ということですが、これはどんなところですか?

▼モヨロ貝塚

米村:モヨロ貝塚は、オホーツク海と網走川にちょうど挟まれた網走川の河口部分に位置しております。
オホーツク人は海で漁をする人たちでありましたので、そういう人たちにとって村を作るには最適だったと思われる場所に遺跡がございます。

―― これは本当に偶然発見されたものではなく、研究をしてここら辺にあるかもしれないということで探されていたということなんですか?

米村:そうですね、小さな頃から色々遺跡を見て歩いていたので、貝殻がいっぱい落ちているのを見て、これは非常に珍しい遺跡なのではないかということを最初に感じて調査を始めたらしいですね。

▼モヨロ貝塚館

―― 本州から来た私たちの祖先になっている人たちというのは、いつ頃北海道に来たのでしょうか?

米村:北海道に最初に人が住み始めたのは旧石器時代、今から3万年前と言われておりますが、その人たちは実は本州からではなくてシベリアの方からやって来た人なのですよね。

―― シベリア!?3万年も前からですか!?

米村:そうですね、そこから縄文時代、そしてアイヌの人たちまでずっと繋がっていくかと思うのですが、そういう点で言うとこのオホーツク文化の人はやはりシベリアの方からやって来た人ということで、北海道を形作っていくような一つの文化であるとも言えるかと思います。

―― 倭人が来たのはいつぐらいになるんですか?

米村:倭人が来たのは江戸時代の頃になるかと思うのですが、実は先週お話した擦文文化が東北地方、本州からの影響を受けた人たちでありますので、本州文化の人たちが来て影響を受けたというのは擦文文化の頃という言い方をしても良いかもしれないですね。

―― シベリアとも関係がありますし、東北の方の流れも汲んで……。

米村:そうですね、ですから北と南の両方の文化を北海道は影響を受けて成立しているのかと思います。

▼大型住居跡の調査状況

―― 米村さんが考える北海道、オホーツクらしい音ってどんなものでしょうか?

米村:やはり流氷の音ではないでしょうか。
オホーツク文化の人たちもそうであったように、流氷というのはこの地方の自然や文化というものを育んでいく元になっているようなものだと思いますので、やはり流氷の音がこの地を表しているのではないかと思っております。

―― ありがとうございます。
私も今度網走を訪れたら、網走市立郷土博物館に行きたいと思います。

米村:お待ちしております。

―― この時間は網走市立郷土博物館の館長、米村衛さんにお話を伺いました。
ありがとうございました!

米村:ありがとうございました。

網走市立郷土博物館

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